ホンダは、5月に発表した2023年3月期決算短信を修正すると発表した。新たなリコール(回収・無償修理)の届け出を決算発表後に決め、586億円の品質関連費用が発生する。6月下旬予定の有価証券報告書の提出とともに、リコール費用を反映した連結財務諸表や修正後の決算短信を公表する。

 米国のホンダ車とアキュラ車に搭載する車載通信ネットワーク「MOST(メディアオリエンテッドシステムトランスポート)」のケーブル端子の保持力が弱く、通信が途絶える不具合が発生した。リコールの対象台数は約148万台。

 連結計算書類や計算書類については、会計監査法人の監査報告書の提出後に発生しているため、今回のリコール費用は反映しない。23年3月期の期末配当や24年3月期の業績、年間配当予想も変更しない。