日立アステモは、ホンダの前副社長だった竹内弘平取締役(63)が7月1日付で同社の代表取締役プレジデント&CEO(最高経営責任者)に就任すると発表した。日立製作所出身のブリス・コッホ代表取締役プレジデント&CEO(59)は日立ヨーロッパの会長に就任する。

 日立アステモは「電動化や自動運転分野に注力する上でホンダ出身の竹内氏の知見を生かすとともに、強いリーダーシップの下にガバナンス(企業統治)の強化に取り組む」としている。

 同社は、過去の検査不正問題の対象製品が約2億個に増加したことを5月に明らかにした。また、9月からはホンダの出資比率が現在の33.4%から40%へ高まり、筆頭株主になることも発表済みだ。ホンダ出身社長のもと、コンプライアンス(法令順守)意識の醸成をしつつ、メガサプライヤーとして成長を目指す。

 竹内 弘平氏(たけうち・こうへい) 1982年3月慶應義塾大学商学部卒業、同年4月ホンダ入社。2011年執行役員、13年6月取締役執行役員、15年4月取締役常務執行役員、16年4月取締役専務執行役員、22年4月取締役代表執行役副社長、23年4月取締役などを経て7月1日から日立アステモ代表取締役プレジデント&CEO(予定)。1960年2月生まれ、63歳。東京都出身。