スターフライヤーと西日本鉄道(西鉄)、ユーグレナは、6月1日から11月末までユーグレナのバイオディーゼル燃料「サステオ」を使用して路線バスの実証運行を実施すると発表した。スターフライヤーが就航する福岡空港へ乗り入れる西鉄バスで試す。既存ディーゼルエンジンへの影響の有無や、燃料消費率、二酸化炭素(CO2)の排出削減効果を検証し、カーボンニュートラル(温室効果ガス排出実質ゼロ)の達成につなげていく。

 軽油にバイオ燃料を20%混ぜた燃料で走行する。西鉄竹下自動車営業所の車両1台を使い、ららぽーと福岡~福岡空港国際線・国内線の区間を1日約100キロメートル運行しデータを集める。車両には、バイオをイメージしたグリーンを基調色に、3社のロゴやキャラクターをデザインしたラッピングを施す。

 サステオは、既存ディーゼルエンジンの改造や加工なしで使用できることが特徴。燃焼段階では通常の軽油と同じくCO2を排出するが、原料の植物や藻類が成長過程で光合成する際にCO2を吸収するため、実質的にはカーボンニュートラルに貢献できるとする。