ジヤトコは「技術と情熱でモビリティの可能性を拡げる」というパーパスのもと、AT/CVT事業から電動パワートレイン事業へ軸足を移しつつ、「あらゆるモビリティへドライブユニットを提供する企業」へと変革を進めている。クルマの電動化については、2030年までの電動車向けユニットの年間生産台数500万台達成に向けて、昨年度の開発体制強化に加え、今年度は電動パワートレイン事業に特化した部門を設立。今後、​生産方式も刷新する。電動パワートレイン事業の中核となるのは今年3月に日産自動車が公開した「X-in-1」で、その生産を担う。また、電動化の加速に伴い変化するお客さまのニーズに応えるべく、研究開発中の2つのe-Axleを初公開。15インチのパソコンに隠れるほどの超小型サイズながら、軽自動車からコンパクトカーまでの搭載を想定し、最大60kwの出力を発生するe-Axle。さらに、変速機能付きのe-Axleは、ピックアップトラックなどの高い駆動力が求められる車両に対し、変速機を使うことで、モーターのサイズアップを抑えることが可能となり、小型化とコスト低減に貢献する。また、クルマ以外のモビリティに向けた事業の一例として、電動アシスト付自転車のドライブユニットも紹介する。