豊田自動織機は27日、伊藤浩一経営役員(59)が社長に昇格する人事を発表した。大西朗社長(65)は代表権を持つ副会長に就く。6月9日開催予定の定時株主総会と取締役会で正式決定する。社長交代は10年ぶり。

 大西社長は社長交代についてエンジン認証不正との関連を否定し「新体制で新陳代謝を図る」と説明した。伊藤経営役員は「(認証問題で)社内の体制を見直すことを前提として、トヨタ自動車の電動化に向けて貢献できる分野も強化していきたい」と抱負を語った。

 伊藤 浩一氏(いとう・こういち) 1986年3月早稲田大学政治経済学部卒業。丸紅を経て、98年6月豊田自動織機製作所入社、2012年6月執行役員、16年6月常務役員、19年6月経営役員。1963年7月生まれ、59歳。岐阜県出身。