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 CM総合研究所(関根心太郎代表、東京都千代田区)は、3月度のCM好感度ランキングを公表した。総合ランキングではKDDI「au」の携帯電話料金プランが2カ月ぶりに首位を獲得し、2、3位を日清食品のカップ麺などが占めた。日清食品はカップ焼きそば「U.F.O.」も10位に入った。6位の「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」は前月の187位から急上昇。自動車業類は4カ月連続でトップテンを逃した。

 東京キー5局でオンエアされた全CMを採録・分析するとともに、特約視聴者モニター3千人にCMの印象やその商品に対する購買意向などを聞いた。今回の対象期間の2月20日~3月19日に放映された全CMは2410銘柄(前月比9銘柄増)で、このうち自動車業類は58銘柄(同2銘柄減)だった。

 自動車業類では日産自動車の企業CMが2カ月連続の首位、2位がスズキ「ソリオ」、3位がトヨタ「クラウン」だった。また前月14位の日産「セレナ」がトップテン入りした。

 CM総研はこれらの中から日産の企業CMに注目した。「LEAFvsJET」のテロップとともにカウントダウンが始まり、電気自動車(EV)「リーフ」とジェット機が滑走路上で加速性能を競う内容だ。リーフがEV特有のモーター音を響かせながらジェット機より先にゴールする様子を、迫力のある映像で表現した。

 30歳以上の男性を中心に支持を集めた。CM好感要因では「映像・画像」で最もポイントを獲得したほか、「説得力に共感」では総合2位、「時代の先端を感じた」では総合3位にランクイン。視聴者からは「電気自動車に対するイメージが変わった」「本当にそんな馬力があるのか、運転してみたい」など、CMのインパクトや驚きが伝わるコメントが見受けられた。