日本自動車工業会(自工会、豊田章男会長)がまとめた2月の自動車輸出台数は、前年同月比0.2%増の31万3203台となり、3カ月ぶりにプラスに転じた。最大仕向け地である米国向けは減少したものの、欧州や中近東向けの乗用車輸出が増えた。アジアやアフリカ向けを中心とするバスの輸出も増えた。

 主要な仕向け地別では、サウジアラビア(同23.6%増の1万4085台)、台湾(同28.1%増の9627台)、カナダ(同17.6%増の1万7663台)などが大幅に増加した。一方、輸出全体の3割を占める米国向けは同8.7%減の10万1925台だった。中国向けも同54.0%減の9108台と半減した。

 同日、発表した1月の国内生産台数は同13.4%増の62万474台となり、2カ月ぶりに増加した。