ドライバー異常時対応システムを搭載するマツダ「CX-60」
日産「2.0リットルVCターボエンジン」

 マツダと日産自動車は、国内の科学技術や産業の発展に寄与した個人やグループを表彰する「市村産業賞」を受賞したとそれぞれ発表した。

 マツダは「功績賞」を受賞した。「CX―60」で採用された「ドライバー異常時対応システム」(受賞者=栃岡孝宏/中島康宏/岡野英紀)が評価された。高速道路だけでなく、一般道でもドライバーの異常を検知後、車両を減速・停止させ、緊急通報までを行うシステムだ。最新の国連協定規則に国内で初めて対応した。

 日産は、「可変圧縮比機構付き自動車用ガソリンエンジンの開発」(受賞者=木賀新一/土屋順久/小島周二)が評価され「貢献賞」を受賞した。熱効率の向上と高出力化の両立といった、内燃機関が持つ課題を解消するため、20年以上前に可変圧縮比機構の研究を始め、世界で初めて量産化に成功した。同社は2020年にも電動パワートレイン「eパワー」で市村産業賞の貢献賞を受賞している。