春の彼岸に供えるのは「牡丹餅(ぼたもち)」、秋の彼岸には「御萩(おはぎ)」である。大雑把(おおざっぱ)には同じものだが、牡丹と萩の、咲く季節で呼び名が変わる。それぞれの花にちなみ、ぼたもちはやや大きく丸く、おはぎは小ぶりで横長にというのが古式ゆかしき製法らしい◆もち米とうるち米をブレンドし、炊いて軽く練ったものに餡子(あんこ)をまぶすのは共通だが…