ダイハツ工業は、優れた国産技術に贈られる市村産業賞の貢献賞に「後輪/四輪駆動軽商用車向け無段変速機の開発」が選ばれたと発表した。これまで後輪駆動(FR)車には4速自動変速機(AT)を使っていたが、小型化したCVT(無段変速機)を開発し、商用車の扱いやすさや荷崩れのしにくさを高めた点が評価された。ダイハツの技術が同賞を受賞するのは20年ぶり。

 21年12月に発売した「ハイゼットカーゴ」や「アトレー」などに搭載したFR用のCVTと、3モード電子制御式四輪駆動システムが受賞した。CVTは、キャブオーバー型の限られたスペースに搭載するため、前後進の切り替えを2軸で構成し、入力軸に対して両側に振り分けることで小型化を実現。FRの軽商用車に初めてCVTを搭載した。