トヨタ自動車は1日、新型「プリウス」にプラグインハイブリッド(PHV)モデルを設定し、3月15日に発売すると発表した。PHVとして6年ぶりの全面改良だ。新開発の「2.0リットルプラグインハイブリットシステム」を採用し、高い動力性能や低燃費を実現した。

 システム最高出力は従来型の約2倍となる164キロワットで、燃費は19インチタイヤ装着車で26キロメートル/リットル、17インチタイヤ装着車が30.1キロメートル/リットル(いずれもWLTCモード)。EVとしての走行距離は19インチ仕様で87キロメートル、17インチ仕様では従来比75%向上の105キロメートルとなる。

 外部給電機能の「EV給電モード」と、非常時に車両を電源として活用できる「HEV給電モード」も設定した。HEV給電モードは、当初はバッテリーから給電し、電力が一定残量を下回るとエンジンで給電を続ける。バッテリー満充電・満タンの場合、一般家庭で使う約5日分の電力を供給できる。

 価格は460万円(消費税込み)。月販450台を見込む。