フォルヴィアグループ傘下のフォルシアは27日、コックピットモジュール事業を手がける子会社のSASについてインドの自動車部品メーカーであるサンバルダナ・マザーソン・オートモーティブ・システムズ・グループと売却契約を締結したと発表した。売却価格は5億4千万ユーロ(約772億円)を見込む。売却は規制当局の承認などを経て、2023年半ばに完了する予定だ。

 フォルシアは、今回の売却で独ヘラー買収後の連結純有利子負債の削減につながり、財務体質のさらなる健全化を目指す。また、同社のパトリック・コラー最高経営責任者(CEO)は「(フォルヴィアとして)23年末までに10億ユーロ(約1430億円)の非戦略的資産の売却計画の実現につながる」と話す。

 売却するSASは、ドイツのカールスルーエ市に本社を置く。従業員数は5千人以上で、欧州やアジア、米国に20以上の拠点がある。22年の売上高は8億9600万ユーロ(約1281億円)だった。