中国での四輪車販売が伸び悩んだ

ホンダは2月10日、2023年3月期の売上収益見通しを下方修正して発表した。四輪車の販売台数の減少が影響し、従来予想に比べ1500億円減の17兆2500億円に引き下げた。4~12月期は原材料高や製造コスト増の影響を受けたものの、二輪車の販売増や為替差益により増収増益となった。

通期の四輪車販売台数計画は、25万台引き下げ385万台とした。前期比では5.5%の減少となる。半導体不足や中国での新型コロナウイルス感染拡大を踏まえ下方修正した。台数減の影響はあるものの、値上げや収益改善努力により利益見通しは据え置いた。

4~12月期は、売上収益が前年同期比同17.3%増の12兆5234億円、営業利益が同9.3%増の7339億円、当期利益が同0.2%増の5831億円の増収増益だった。四輪車販売台数は同8.7%減の274万台。半導体不足や新型コロナウイルス感染拡大による生産影響を受けて減少した。

10~12月の販売は中国の落ち込みが大きく、同12.0%減の95万5千台だった。中国の販売について藤村英司執行職経理財務統括部長は「2、3月には上向いていくのではないか」との見通しを示した。