主力の北米は需要が好調だが、部品や物流能力不足の懸念も(写真はアラバマ工場)

マツダは2月10日、2023年3月期の営業利益見通しを上方修正して発表した。11月に発表した前回の見通しより100億円多い1500億円に引き上げた。連結出荷台数は1万3千台下方修正するものの、単価の改善で利益を上積みする。4~12月期は、売上高が18年4~12月期を上回り過去最高だった。

通期の営業利益は、前回見通しと比べて原材料価格や物流費の高騰が61億円分の減益要因になるが、単価の改善など販売の質向上が148億円の増益要因となる。出荷台数計画は、輸送船や半導体不足の影響拡大を踏まえ108万7千台に下方修正した。想定為替レートは1ドル=136円から134円に見直した。

4~12月期の出荷台数は、前年同期比7.2%増の73万7千台だった。上期(4~9月)は半導体不足の影響で前年実績を下回っていたものの、10~12月期に大幅に回復した。10~12月期の売上高、営業利益は過去最高だった。