CM総合研究所ホームページ https://www.cmdb.jp/

 CM総合研究所(関根心太郎代表、東京都千代田区)は、2023年1月度のCM好感度ランキングを公表した。総合ランキングはKDDI「au」の携帯プランが10カ月ぶりの首位、2位は日本マクドナルド、3位は桑田真澄・Matt親子を起用した軽量・包装機器メーカー、イシダのイメージアップCM。自動車業類は2カ月連続でトップテン入りを逃した。

 東京キー5局でオンエアされた全CMを採録・分析するとともに、特約視聴者モニター3千人にCMの印象やその商品に対する購買意向などを聞いた。今回の対象期間の22年12月20日~23年1月19日に放映された全CMは2638銘柄(前月比135銘柄増)。このうち自動車業類は58銘柄(同6銘柄減)だった。

 自動車業類ではスズキ「ソリオ」が11カ月ぶりに業類首位を獲得、2位はホンダのイメージアップCM、3位はトヨタ「シエンタ」だった。またトヨタ「プリウス」と日産「セレナ」が圏外からトップテン入りした。

 CM総研はこれらの中からソリオに注目した。〝SOLIO5〟のメンバーが歌い踊るシリーズが好調で、通算では9回目の業類首位だ。昨年12月に開始したCMでは橋本環奈とパパイヤ鈴木に加え新たに神尾楓珠、子役の中野翠咲、田中琉己を起用。CMソングもよりアップテンポな曲調に変更した。カラフルなステージでおそろいの衣装をまとった橋本らが楽しげにダンスをする本作は「ソリオ、ソリオ」というフレーズに続き室内空間の広さや燃費の良さを伝え、新型ハイブリッドモデルの登場をアピール。若年女性をはじめ幅広い階層からCM好感度を獲得した。

 CM好感要因は「音楽・サウンド」で総合7位となったほか、モニターのコメントでは「歌のテンポが良く商品が記憶に残る」「音楽と踊りが楽しそう」といった声が目立った。