機能のイメージ

 三井住友海上火災保険とMS&ADインターリスク総研(中村光身社長、東京都千代田区)、KDDI、出前館の4社は、スマートフォンの位置情報を活用した公道での事故防止の実証実験を28日まで実施すると発表した。トヨタ自動車と日本交通(若林泰治社長、東京都千代田区)とも連携して行う。

 トヨタとKDDIは実証に向けて、全球測位衛星システム(GNSS)で計測したスマホの位置情報をもとに、自転車と原動機付自転車、自動車が同じ交差点に接近した際にそれぞれの運転手のスマホに自動通知する機能を開発した。これにより、交差点の死角に隠れているそれぞれの存在を事前に把握できる。

 実証実験は1日から、東京都板橋区の公道で実施している。出前館と日本交通は、自動通知機能を搭載したスマホを業務で使用し、事故削減効果や受容性を検証する。三井住友海上とMS&ADインターリスク総研は、事故の削減や被害軽減効果のデータ提供と検証、リスクマネジメント支援などを通じて実証実験を支援する。