日本自動車工業会(豊田章男会長)が1月31日にまとめた2022年の自動車輸出台数は、381万3269台(前年比0.1%減)と2年ぶりにマイナスとなった。国内生産は、半導体不足による生産制約の影響が続いており、輸出台数にも影響したとみられる。中近東や中南米などの地域で増加したものの、市場規模の大きい北米や欧州、アジアなどで落ち込んだことで前年を下回った。コロナ禍前の19年の自動車輸出台数は481万台だったが回復していない。

 仕向け地別では、最大仕向け地の北米が142万9604台(同4.4%減)、アジアが59万7296台(同2.3%減)と、それぞれ減少した。

 12月の輸出台数は、35万6975台(前年同月比6.5%減)と、5カ月ぶりに前年を下回った。

 11月の生産台数は、76万7244台(同1.4%増)と、4カ月連続で前年超えだった。トラックは11万3308台(同9.6%増)、バスは9137台(同30.3%増)だったものの、乗用車は64万4799台(同0.2%減)だった。