UDトラックスと神戸製鋼所は26日、神戸製鋼加古川製鉄所(兵庫県加古川市)で、自動運転「レベル4(特定条件下における完全自動運転))」技術を搭載した大型トラック「クオン」による自動搬送の実証実験を実施したと発表した。実用化に向けて開発を続ける。

 2022年8月末から10月末まで、高炉で鉄を製造する際に副産物として生成される「水砕スラグ」の運搬工程で、自動運転システムとGPS、3Dライダーなどを搭載したクオンが複数のルートを自動走行した。自動ダンプ機能によるスラグの積み下ろしなど、搬送以外の一連のオペレーションの自動化も実現した。

 UDトラックスは「今回実証したかった技術的な要件において成果を出せた」とし、今後は製鉄所内のインフラ協調や、複数車両の運用などを検討していく。