東海理化は23日、デジタルキー技術を活用して開発中のレンタカー用アプリ「Uqey(ユーキー)」の先行導入を沖縄県で開始すると発表した。トラベルレンタカー(濱田剛代表取締役、沖縄県豊見城市)の那覇空港店と新石垣空港店で、2月~3月末まで試験運用する。レンタカーの事業者や利用者から寄せられた意見や要望をフィードバックし、アプリの機能を改善。これを盛り込んだ正式版を、4月に提供開始する計画だ。

 ユーキーは、レンタカーの事業者と利用者を結ぶスマートフォン向けマッチングアプリ。事業者側が店舗情報と車両情報を登録しておくと、利用者はアプリ上で車両の検索から予約、決済までを完結できる。車両の開錠もスマホで行えることから、鍵の受け渡しをすることなくレンタカーを利用できる。レンタカー事業者の課題となっている業務効率化や省人化の実現にも役立てる。

 東海理化では単独でこうしたシステムの構築が難しい中堅・中小レンタカー事業者の需要を取り込み、ユーキーの導入事業者数の拡大を目指す考え。佐藤雅彦執行役員は「旅行先でレンタカーを利用するユーザーの多い沖縄県での先行導入を皮切りに、今後も対象事業者や地域を増やしていきたい」と述べた。