前回大賞は茨城県境町

 日本自動車会議所(内山田竹志会長)は18日、「第2回クルマ・社会・パートナーシップ大賞(CSP大賞)」の受賞者を発表した。大賞は、高齢化により移動や買い物が困難という課題に対し、公共交通を活用して地域活性化に取り組んでいる十勝バス(野村文吾社長、北海道帯広市)が受賞。大賞に次ぐ選考委員特別賞に、豊田合成による「車イスドクターズ」の26年にわたる活動が選定された。

 CSP大賞は2021年、自動車に関わる人々の地道な取り組みに対する感謝表彰として創設された。今回は、全国から68件の応募があった。選考委員会(委員長=鎌田実東京大学名誉教授・日本自動車研究所所長)が30件のグッドパートナーシップ事業を選定。その中から上位賞として大賞、選考委員特別賞のほか、部門賞としてモビリティ・ソリューション賞にトヨタ自動車とソニー損害保険を、地域・コミュニティ活性化賞にトヨタモビリティ東京とホンダカーズ東総、栃木トヨタを、SDGs貢献賞に日本自動車販売協会連合会と東京都トラック協会を、自動車ユーザー連携賞に神奈川トヨタと自動車技術会をそれぞれ決定した。

 鎌田委員長は、大賞について「事業者と行政、地域住民がそれぞれの役割を果たしながら成果をあげている点が高く評価された」と述べた。

 表彰式は2月10日、都内で開催する予定。