タイでコンセプトモデルを披露する豊田社長

【バンコク=福井友則】トヨタ自動車は12月14日、タイでピックアップトラックの電気自動車(EV)と新興国戦略車「IMV」シリーズのコンセプトモデルを披露した。トヨタが小型ピックアップのEVモデルを公開するのは初めて。IMVコンセプトは顧客が簡単に荷台部分を架装できる設計を盛り込み、1年以上先に正式に発売する。

タイトヨタ設立60周年の式典に豊田章男社長が登壇し、2台の試作車両を披露した。IMVシリーズは新興国向けに丈夫さと低コスト化の両立を目指して開発され、ピックアップをはじめ複数モデルを展開する。今回披露した「IMV 0(ゼロ)」はIMVシリーズの原点回帰を目指し、さらなるコスト削減と、利用者の多様なニーズを反映して荷台部分の架装が容易にできる構造を盛り込んだ。

一方、EVは小型ピックアップトラックの「ハイラックスレボ」をベースとした。導入時期やスペックなどは明らかにしていない。タイ政府が推進するEV普及政策に呼応し、タイでの生産を計画する。