トヨタ自動車は12日、タイで17、18日に開かれる耐久レースに水素エンジンを搭載した「GRカローラ」で参戦すると発表した。水素エンジン車が海外のレースに参戦するのは初めて。トヨタはカーボンニュートラル(温室効果ガス排出実質ゼロ)実現に向けた多様な選択肢を示すことを目的に、昨年から国内のレース参戦を通じ水素エンジン車の開発を進めてきた。タイでのレース参戦を機に、水素活用の可能性をアジア地域でも示す。

 タイ東部ブリーラムのチャーン・インターナショナル・サーキットで開かれる25時間耐久レース「イデミツ1500スーパーエンデュランス2022」に水素エンジンGRカローラと、カーボンニュートラル燃料を用いた「GR86」で参戦する。25時間フル参戦でなく、競技開始直後と終了直前の数時間を走行する予定だ。