ケーユーホールディングス傘下のシュテルン世田谷(板東徹行社長、東京都町田市)は6日、横浜市神奈川区に世界初となるメルセデス・ベンツの電気自動車(EV)専売拠点「メルセデスEQ横浜」を新設した。EVに特化して展示や試乗機会の提供、商談を手掛ける。レンタカーとしてEVを貸し出し、EVに関心を持つユーザーを誘引する。

 新拠点はメルセデス・ベンツのEV商品群「EQ」シリーズに特化した世界初の店舗。営業スタッフは専門の資格を持つ「EQエキスパート」をそろえ、内外装にも専用の意匠を採用するなど、既存の販売店とは異なる営業態勢を敷いた。展示台数は7台で、急速、普通合わせて3基分の充電器も用意。サービス工場は5ストールを確保し、EVのほか内燃機関車の入庫にも対応する。レンタカーサービスの「メルセデス・ベンツレント」も導入し、試乗車とは別にEV1台を有償で貸し出す。

 同日実施したオープニングセレモニーで板東社長は、「顧客がEV生活を始められるようにしっかりとサポートする」とあいさつ。メルセデス・ベンツ日本(東京都品川区)の上野金太郎社長も「メルセデスEQの国内販売台数は前年の2倍に迫る勢いだ」とした上で、「顧客のEVに対する抽象的な不安を具体的な説明で解決することが(拡販の)最大のポイント」と、新業態の役割に期待を示した。

 所在地と連絡先は次の通り。

 ▽所在地=横浜市神奈川区神奈川2―15―5▽電話=045―461―2411