川崎重工業は6日、二輪・四輪バギー部門「モーターサイクル&エンジン」のセグメント名称を「パワースポーツ&エンジン」に変更すると発表した。2030年まで欧米を中心に二輪車の堅調な需要が見込めるほか、北米のオフロード車需要が従来以上に増えると予想し、オフロード車の意味も含んだ「パワースポーツ」とする。

 同日、都内で開いた「グループビジョン2030」進ちょく報告会で公表した。今年の伊ミラノショーでプロトタイプを披露し、23年から24年にかけて導入予定の電動二輪車(EVバイク)やハイブリッド二輪車(HVバイク)、30年代前半に予定する水素二輪車についても改めて説明した。橋本康彦社長は「導入を通じてカーボンニュートラルに向け、二輪車業界をリードしていく」と語った。

 このほか、水素事業について、30年度に売上高で4千億円(24年度は50億円)を目指していく方針を明らかにした。