国土交通省は6日、警察や自治体、民間被害者支援団体などが交通事故被害者に対して行っている支援制度などをまとめた「交通事故被害者ノート」を作成し、配布すると発表した。斉藤鉄夫国土交通相は「事故直後に混乱している中でも事故状況の記録を残せるよう、またさまざまな支援制度を知ってもらえるよう作成した」と語った。

 交通事故の被害者・遺族団体の協力を得て作成したもので、自賠責保険(共済)制度や警察、自治体などの支援について分かりやすくまとめた。交通事故被害者を支援する組織や制度はあるが、被害者は交通事故直後の混乱で冷静さを欠く場合もある。国交省によると「(支援制度を)知らなかったために利用することができなかった」「もっと(支援内容を)早く知りたかった」などの声が多くあったという。

 交通事故被害者ノートは、6日から「自賠責保険ポータルサイト」と自動車事故対策機構(NASVA、中村晃一郎理事長)のホームページからダウンロードできる。19日からはNASVA主管支所や都道府県の犯罪被害者向けの窓口でも配布する予定だ。