今年8月に開催したD-スポーツ&ダイハツチャレンジカップ

 ダイハツ工業は、レース参戦で得た知見を車両プラットフォーム「ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー(DNGA)」の基本性能引き上げに生かす。トヨタ自動車が主催するアマチュアラリーにDNGA採用車で参戦し、厳しいレース環境で運動性能を磨き、市販車の開発に反映する。モータースポーツ活動に参加する人員は社内副業制度で募り、レース活動を車両開発に生かす人材育成にもつなげる。

 ダイハツは今年、14年ぶりにモータースポーツ活動を再開し、トヨタの「ラリーチャレンジ」に、軽オープンスポーツカー「コペン」で参戦している。2023年シーズンはフル参戦し、参加車両はコペンに加えてDNGA採用車を投入する計画だ。

 DNGAは設計思想を共有化することで開発期間の短縮やコスト低減を図る共通プラットフォームで、19年の「タント」を皮切りに軽から登録車まで現在6車種で採用している。親会社のトヨタはモータースポーツを通じた「もっといいクルマづくり」に注力しており、ダイハツもこうした取り組みに呼応する。コーポレート統括本部の井出慶太統括部長は「レースのより厳しい走行環境下でDNGAのさらなる進化につなげる」と話す。

 モータースポーツ活動そのものも活性化させる。部品商社のSPKとの連携の枠組みを継続し、今年8月に開催した「D―スポーツ&ダイハツチャレンジカップ」を年4回開催に拡大する。軽自動車をはじめコンパクトカーを中心としたモータースポーツイベントで間口を広げ、ファン拡大につなげる狙い。こうした取り組みを加速するため、社内副業制度を活用し10月からモータースポーツの仮想組織に人員を配置。来年に正式な組織を立ち上げる方針だ。