エネオスは21日、系列ガソリンスタンド(給油所)などの電気自動車(EV)用充電器を活用した経路充電サービス「エネオスチャージプラス」を開始したと発表した。今年度中に約170基の急速充電器を設置する計画で、同日、系列給油所2拠点に急速充電器を設けた。新サービスには全国1万2千カ所を超える給油所網に加え、新車ディーラーなども参画する。ステランティスジャパン(ポンタス・ヘグストロム社長、東京都港区)の系列ディーラー59拠点でも今年度内にサービス提供を開始する予定だ。

 新サービスは会員制とし、基本料金は無料。1分当たり49・5円(消費税込み)の従量課金制とする。複数のキャッシュレス決済を利用可能とし、23年2月には小型決済ツール「エネキー」への対応を見込む。

 同社は今年6月、日本電気(NEC)からEV充電サービス事業を取得した。足元では普通充電器約6100基を継承して運営しており、23年度以降、新サービスの充電網に加える。併せて、ディーラーや商業施設、コンビニなどでも充電器設置を進め、早期の充電インフラ拡大を図る。エネオスでは2030年に最大1万基の急速充電器の設置を目指しており、この達成に新サービスを活用する狙いだ。