スバルは11日、新型小型SUV「レックス」の受注を開始したと発表した。ダイハツ工業「ロッキー」のOEM(相手先ブランドによる生産)車。ベース車の発売から3年遅れのOEM調達になるが、足元で急速に「小型SUVの人気が高まっている」(スバル)ため〝5ナンバー〟サイズのSUVをラインアップに組み入れた。受注を開始した新型「クロストレック」とレックスによって、拡大する小型SUVのニーズ獲得を目指す。月販計画は150台。

 パワートレーンは1.2リットル3気筒エンジンのみを設定し、ロッキーやトヨタ自動車向けの「ライズ」にある1リットルターボエンジンやシリーズ式ハイブリッド車は設定しない。車両サイズは全長3995×全幅1695×全高1620ミリメートル。クロストレックと比べて全長が500ミリメートル弱、全幅が100ミリメートル強小柄で5ナンバーサイズに収まる。

 現行のラインアップの中で、スバルがダイハツからOEM調達するモデルは「タント」ベースの「シフォン」と「トール」ベースの「ジャスティ」で、これらにレックスが加わる。シフォンやジャスティではベース車の発売と同時にOEM車も発売したが、SUV市場への対応をにらみ後からの追加に踏み切った。

 価格は182万~217万1千円(消費税込み)。