マツダは１０日、２０２３年３月期の業績予想を上方修正して発表した。売り上げ単価の改善や為替の円安効果、固定費の効率化などから、前回予想に比べ売上高を１千億円増の３兆９千億円、営業利益を２００億円増の１４００億円、当期純利益を５００億円増の１３００億円に見直した。
通期の為替レートは前回予想の１㌦＝１２３円から１３６円に見直した。グローバル販売台数は減産や輸送船不足などの影響を踏まえ、前回予想に比べ１３万３千台減の１２１万６千台に引き下げた。
２２年４～９月期は原材料価格の高騰や中国・上海ロックダウン（都市封鎖）に伴う出荷台数の減少があったが、台当たり収益の改善や円安効果により増収増益となった。増収は２年連続。
原材料価格高騰が約８００億円、出荷台数減と車種構成悪化が約４００億円の減益要因となったが、為替変動で５６３億円、単価改善、販売費用抑制で約５５０億円、コスト改善で約２００億円が増益要因となった。グローバル販売台数は上海ロックダウンの影響で前年同期比２２．１％減の５１万４千台となったが、８月以降は前年並みの水準に戻した。
