ホンダは9日、2023年3月期の業績予想を上方修正して発表した。二輪車の販売台数増加や円安効果などを踏まえ、売上高を8月の前回予想に比べ6500億円増の17兆4千億円、営業利益を400億円増の8700億円、当期純利益を150億円増の7250億円に見直した。売上高は過去最高となる。四輪車の販売台数は10万台引き下げ410万台に修正した。

 4~9月期は円安の影響や二輪車の販売増などで売上高が過去最高となった。増収と営業利益段階の増益は2年連続。四輪車販売台数は半導体不足の影響で前年同期比6.8%減の178万5千台となった。連結売上台数は同7.5%減の109万3千台だった。

 販売影響が1001億円の減益要因となったが、為替の影響が円安で1532億円の増益要因となった。

 通期見通しは、前回予想に比べ売価・コスト影響が360億円の増益要因となり、営業利益を上方修正した。