日本自動車輸入組合(JAIA、クリスチャン・ヴィードマン理事長)が7日発表した2022年10月の外国メーカー車新規登録台数は、前年同月比18.5%増の1万7758台と14カ月ぶりの増加に転じた。国内メーカーの海外生産車も前年同月超えと、長引く供給ひっ迫にあえいだ市場環境の改善が浮き彫りとなった。

 登録車全体に占める外国メーカー車のシェアは8.4%で、10月としては統計開始以来5番目に多い水準。外国メーカー車のブランド別ではメルセデス・ベンツが同46.2%増の3539台で首位となり、2位はBMWで同47.7%増の2934台、3位はフォルクスワーゲンで同2.2%増の2319台と、上位ブランドが軒並み前年同月を上回り全体の実績を押し上げた。ルノー、ランドローバー、フェラーリ、ランボルギーニの4ブランドが10月としての最多台数を更新した。

 外国メーカー乗用車の価格帯別では、1千万円以上が同35.1%増の2427台で2カ月連続の増加、400万円以上1千万円未満が同44.7%増の9943台で3カ月連続の増加となった。400万円未満は同20.6%減の4441台と15カ月連続で減少した。輸入車全体では同16.5%増の2万3392台で14カ月ぶりの増加となり、このうち国内メーカーの海外生産車は同10.6%増の5634台だった。