マツダは2日、3列シートSUV「CX―8」を大幅改良して受注を始めた。最新の「魂動(こどう)デザイン」に基づき、外装類の意匠を変えたほか、「Lパッケージ」「プロアクティブ」を廃止して「スポーツアピアランス」を新設し、グレードごとの違いを明確化した。同社は「CX―80」も投入する予定で「(CX―80は)発展、拡大の位置づけ。CX―8はこれまで通り、多人数乗車を希望するユーザーに訴求していく」(商品本部の齊藤圭介主査)とした。

 CX―8は「ブロックメッシュグリル」を採用し、力強さと上質さを表現した。「マツダ3」から採用を始めた車両構造技術「スカイアクティブビークルアーキテクチャー」も導入し、サスペンションやシートの機能を高めた。走行モードの切り替え機構「マツダインテリジェントドライブセレクト」(ミードライブ)には「ノーマル」「スポーツ」に「オフロード」モードを加えた。

 車体色は「スノーフレークホワイトパールマイカ」を廃止し、「CX―60」から導入している「ロジウムホワイトプレミアムメタリック」を設定した。大幅改良に合わせ、特別仕様車「グランドジャーニー」も設定した。

 価格は299万4200~505万8900円(消費税込み)。意匠変更や機能向上、原材料高などを反映し値上げした。グレードによって異なるが、改定幅は平均して10万円程度だ。月販目標は1200台。納車は12月下旬からで、納期は3~4カ月程度を見込む。