日野自動車は27日、2023年3月期の売上高が前期比4.8%増の1兆5300億円、営業利益は同82.3%減の60億円となる見通しを発表した。エンジン認証試験不正問題に伴う顧客への補償金や車両のリコール(回収・無償修理)費用などの算定が現時点では困難なため最終損益の公表は見送った。4~9月期は国内販売が大幅減少する一方、海外の販売が増加し増収減益だった。

 4~9月期は売上高が前年同期比6.4%増の7333億円、営業利益は同47.8%減の166億円だった。特別損失として国内認証関連損失46億円を計上した。

 グローバル販売台数は同0.7%減の7万3795台。日本は同33.0%減の1万9160台だった。日本は車両の生産・出荷停止の影響で販売台数は減少したが、アジアや北米の増加で海外は同19.5%増の5万4635台となった。