サービス開始式に出席する小池都知事

 電動二輪車用のバッテリーシェアリング事業を手がけるGachaco(ガチャコ、渡辺一成代表取締役CEO、東京都港区)と東京都は25日、都庁で電動二輪車のバッテリーシェアリングサービスの開始式を開いた。都は2035年までに都内で販売する二輪車の新車を全て電動化する方針を掲げている。都内にバッテリー交換ステーションを整備し、電動二輪車を利用しやすい環境を整える。

 ホンダのバッテリー交換ステーション「パワーパックエクスチェンジャーe:」を導入し、同日、稼働した。都は23区内を中心に22年度内に18カ所での開設を計画している。

 当初は法人向けへのサービス提供が中心となる。契約基本プランは、使用電力量に応じてショート、ミドル、ロングの3つを用意した。基本料金の参考価格は、ショートで1カ月5500円(走行目安は500㌔㍍)となる。各プランで使用電力量の上限を設定しており、超過する場合は超過料金が発生する仕組みとなっている。

 ガチャコは、ENEOSホールディングス(エネオスHD)とホンダ、ヤマハ発動機、スズキ、カワサキモータースが4月に共同で設立した。

 式典には、小池百合子東京都知事とガチャコの渡辺CEOらが出席した。小池都知事は「カーボンニュートラルに向けて二輪車の電動化も進めていく」と述べた。二輪車販売店で組織する東京オートバイ協同組合と都が電動バイクの普及を目的とした協定の締結式を行った。