エイチワンは19日、超小型電気自動車(EV)の製造に向けて、EV開発のコンサルティングを手がけるブルースカイテクノロジー(矢島和男社長、神奈川県厚木市)など3社と「超小型EV技術研究組合(METAx)」を11日付で設立したと発表した。ブルースカイテクノロジーのほか、車載向けステアリングシステム部品などを手がける都筑製作所(栗田有樹社長、長野県坂城町)、オイルポンプなどを製造する山田製作所(佐藤賢社長、群馬県伊勢崎市)が参画した。手軽な超小型EVを開発し、2025年ごろの量産を目指す。

 4社は今後、ラストワンマイルの配送などで需要拡大が見込まれる超小型EVの試験車両の製作に取り組み、評価や実証実験を実施する予定。本部はブルースカイテクノロジーに設置し、車両の企画やEVシステムの設計は同社が担う。エイチワンは「車体研究所」として、車体の構造設計や強度剛性の解析などを手がける。山田製作所がステアリングシステム、都筑製作所がサスペンション構造設計などをそれぞれ担当する。

 車両は三輪バイク以上の積載量とし、軽自動車よりも短い距離での移動を想定する。低価格で安心・安全なモビリティの事業化を目指し、各社がノウハウを持ち寄り開発する。