大和ハウスグループのコスモスモア(枝廣寿雄社長、東京都渋谷区)は、好きな場所に移動して社内外で働くことができるワーケーションカー「mobica(モビカ)」のカーシェアリングサービスを立ち上げると発表した。2023年のサービス開始を予定している。

 モビカは車内で仕事ができるように架装したバンタイプの車両。休暇取得や移動しながら仕事をするワーケーション需要の高まりを背景に、サービスを展開する。車種はトヨタ自動車の「ハイエース」とホンダの「N―VAN(エヌバン)」の2種類を用意。車室内は1人のほか、複数人での使用を想定した架装を施し、多彩な働き方に対応する。車内には、電源やインターネット環境も用意し、アーム式のパソコン用モニターも備える。シートをフルフラットにするベッドスペースとしても利用可能で、仮眠や車中泊の需要にも応える。

 また、車両には太陽光パネルを搭載し、一定の電力を賄えるため、災害発生時は個室避難所としてのサービス提供も検討している。