T-コネクトのHP

 トヨタ自動車は7日、コネクテッドサービスの契約時に顧客から得たメールアドレスが漏えいした可能性があると発表した。漏えいした可能性があるメールアドレスは29万6019件に上る。対象メールアドレスを確認できるフォームをホームページ上に開設し、顧客対応する専用のコールセンターを設置した。トヨタによると現時点で個人情報の不正利用は確認されていないが、メールアドレスを悪用した「なりすまし」などの迷惑メールに注意するよう呼び掛けている。

 対象は2017年7月以降にコネクテッドサービス「T―コネクト」に顧客自身が登録したメールアドレス。漏えいの可能性があるのはメールアドレスとトヨタが管理目的で割り振っている顧客番号で、氏名や電話番号などは漏れていないという。

 T―コネクトのウェブサイト開発委託先によるソースコード(コンピューターの処理を記述したテキスト文)の不適切な取り扱いが要因で、今年9月15日に確認されるまで放置されていた。17日には対策を実施し二次被害は確認されていないという。トヨタは「個人情報取り扱いに関する管理の徹底、およびセキュリティー機能の強化に向けた取り組みを進める」としている。