日本自動車連盟(JAF、坂口正芳会長)は、現場に急行することなくオンラインで車両トラブルを解決する「ビデオアドバイザリーロードサービス」を1日に開始した。JAF会員向けロードサービスの一環として提供する。

 顧客から救援要請を受け付けた際に、スマートフォンやタブレットのビデオ通話で車両故障などの事象を確認する。言葉だけでは伝えづらい症状や、計器類の表示などを正確に把握可能とすることで、的確なアドバイスや迅速なトラブル解決につなげる。ビデオ通話で対応するのは現場でロードサービス経験のある職員のみとする。

 JAFによると、2021年度のJAFロードサービス救援要請のうち、ハンドルロックや警告灯の点灯など、現場に急行することなく解決可能なトラブルは約1万4千件に上ったという。こうしたトラブルの解決手段をオンラインに振り向けることで、他の救援要請に割く人員、車両を確保するとともに、顧客の待機時間を縮小し、迅速な走行再開につなげる。