事前予約可能な急速充電器「PLUGO RAPID(プラゴラピッド)」

 電気自動車(EV)の充電サービスを手掛けるプラゴ(大川直樹代表取締役、東京都品川区)は29日、国内初の事前予約可能なEV充電ステーションを設置し、10月からサービスを開始すると発表した。同時に急速充電器「PLUGO RAPID(プラゴラピッド)」の提供を新たに開始し、従来提供している普通充電器「PLUGO BAR(プラゴバー)」の2種類の充電器でサービスを提供する。EVユーザーには、スマートフォン専用アプリ「My(マイ)プラゴ」を提供し、充電器を予約できるようにする。

 事前予約可能なEVステーションは企業と連携し、まずは商業施設などに開設する。10月から12月にかけて、都内や大阪など都市部に5カ所のオープンを予定する。急速充電器プラゴラピッドの連続利用時間は60分に設定し、滞在時間が比較的短いスーパーマーケットやスポーツジムなどに設置を進める。

 EVステーションの利用者に向けて、スマホアプリのマイプラゴの提供を開始する。アプリでは、EVステーションの検索から空き状況の確認、予約、決済までに対応する。

 新たに、事前予約ができるEVステーションを開設するのは、自宅に充電施設がない都市部のEVユーザーや経路充電、目的時充電の時に確実に充電できる機会を提供することが目的だ。都合に合わせて確実に充電器が使用できる環境を提供することで、EVユーザーの充電に関する課題解決に結び付ける。

 同社は今後、自動車販売店や自治体、宿泊施設など幅広い分野で事前予約可能なEVステーションのネットワークの拡大を予定。2025年末までに1千拠点で1万基の充電器設置を目指す。

 大川代表取締役は「EV充電ステーションの量と質の課題の解決をパートナー企業と進めていきたい」と意気込みを語った。