ユビ電の充電サービス「ウィーチャージ」

 オリックスは27日、ユビ電(山口典男社長、東京都渋谷区)と資本業務提携を結び、法人向け電気自動車(EV)充電サービスを拡充すると発表した。ユビ電の充電サービス「ウィーチャージ」を活用し、EV導入を検討するリース顧客に車両と一体で提案する計画。今後、普及が見込まれるEVやプラグインハイブリッド車に対応したリースの営業力の底上げにつなげる。

 オリックスからユビ電への出資額は明らかにしていない。オリックス子会社のオリックス自動車(上谷内祐二社長、東京都港区)を通じて、自動車リースの顧客を主な対象にEVと充電設備、管理システムなどを一体提案する。ウィーチャージを利用することで、導入後の充電利用の分析などが可能となる。また、同社が契約者向けに提供している給油カードとひも付けることで、車両の管理業務の効率化を実現する。将来的に、同社のレンタカーやカーシェアリングの拠点での活用も模索する考え。

 オリックスグループはこれまでにもユビ電と協業してホテルやマンションでの充電器設置を進めてきた。ユビ電は2026年までに急速、普通併せて5万基の充電器を設置する計画を掲げている。管理台数140万台に上るオリックス自動車の事業基盤を活用することで、目標達成に弾みをつけたい考えだ。