トヨタ自動車は9月22日、10月の世界生産台数が80万台程度になりそうだと発表した。8月に発表した生産計画は9~11月の月平均が90万台程度としていたが、半導体不足の影響で想定より台数は落ち込む見通し。2023年3月期の通期生産見込みの970万台は据え置く。

80万台の内訳は、国内生産が25万台、海外生産が55万台。10月から向こう3カ月の世界生産台数は月平均で85万台を計画する。トヨタが生産実績を公表している4~7月の累計と、8~10月の計画を合計すると7カ月で約517万台となる。通期計画の970万台を達成するには、残り5カ月平均で月90万台以上生産する必要がある。

10月の国内生産は、全14工場28ライン中、7工場10ラインで最大12日間稼働を停止する。「ハリアー」などを生産する高岡工場(愛知県豊田市)は7~20日、「RAV4」を生産する豊田自動織機の長草工場(同大府市)は8~21日まで止める。稼働停止による減産影響は一部生産調整分も含めて7万台となる。