大型トラック「プロフィア」

 国土交通省は22日、日野自動車のエンジン認証不正問題で、日野と同社製エンジンを搭載した大型バスを販売するいすゞ自動車に対して、大型エンジン「E13C」の一酸化炭素等発散防止装置の装置型式の指定を取り消すなどの行政処分を行ったと発表した。道路運送車両法に基づき、16日に実施した両社への聴聞の結果を踏まえた上で決定した。

 行政処分となった対象車両は日野「プロフィア」と「セレガ」、いすゞ「ガーラ」。3車種は3月29日に共通構造部型式の指定と燃費評価の取り消しを受けて出荷・販売を中止しており、型式指定の取り消し処分は今回2度目となる。排出ガス性能に関する長距離耐久試験で、異なる制御プログラムを使用するなどして、排出ガス性能が基準に満たしているとの評価を得て不正に型式指定を取得していた。

 日野は、建設機械用エンジン3機種についても、排出ガス性能を評価する長距離耐久試験での不正行為により型式指定の取り消し処分を受けた。