石油元売り大手のENEOSホールディングスは21日、8月12日に「一身上の都合」を理由に会長を辞任した杉森務氏が女性に対するセクハラ行為が本当の辞任の理由だったことを発表した。
杉森元会長のセクハラ行為による辞任を一部メディアが報じ、会社がこれを認めた。同社では被害女性の「プライバシー保護を最優先して元会長の辞任の背景についての言及を控えていた」としている。
同社では被害の報告を受けた後、事実関係を調査し、杉森元会長が不適切な言動に及んだと判断して斎藤猛社長が辞任を求めたところ、辞任届を提出したため、取締役会がこれを受け入れたとしている。
同社では「人権尊重、コンプライアンス徹底を経営の最優先事項と位置付けているにもかかわらず杉森元会長自らがこれに背く行為を行ったことは極めて遺憾」としている。