欧州自動車工業会(ACEA)が16日に発表した主要18カ国の8月の新車販売台数(乗用車)は、前年同月比4.1%増の65万4267台で14カ月ぶりにプラスに転じた。ドイツやフランス、イタリアなどで前年超えとなり、欧州全体の販売を底上げした。

 国別では、ドイツが同3.0%増の19万9183台、フランスが同3.8%増の9万1403台、イタリアが同9.9%増の7万1190台、英国が同1.2%増の6万8858台だった。

 メーカー別では、フォルクスワーゲン(VW)グループが同6.5%増の17万3316台で、シェアは同0.6ポイント増の26.5%でトップだった。続くステランティスが同12.0%増の12万6044台でシェアは同1.4ポイント増の19.3%だった。

 日本メーカーは、トヨタ自動車が同2.4%増の4万2795台、日産自動車が同3.9%増の1万1339台だった。マツダは同18.0%減、ホンダが同21.1%減、三菱自動車が同39.0%減と、3社が前年実績を下回った。

 1~8月累計の新車販売台数は前年同期比12.2%減の646万3164台で、依然として前年を下回っている。