小型モビリティを手がけるWHILL(ウィル、杉江理社長、東京都品川区)は13日、歩道を走行可能な電動スクーター「モデルS」の先行受注を開始したと発表した。全国の新車ディーラーをはじめとする販売代理店で取り扱う。折りたたみ型電動車いすなどに続く第4世代商品として展開し、運転免許を返納した高齢者などの移動需要を取り込む。納車開始は通常モデルで11月ごろ、IoT(モノのインターネット)対応モデルで来年1月ごろの予定。モデルSは最長33㌔㍍の航続距離を確保し、日常的な買い物などでの利用を見込む。段差乗り越え性能はシリーズ最大の7.5㌢㍍を実現した。同日都内で実施した発表会で杉江社長は「免許返納後の移動手段を確保し、歩行に不安を抱える人がスマートに外出できるようにする」と話した。

 新製品の価格は21万8千円(非課税、送料調整費別)から。