日野自動車のエンジン認証不正問題で、国土交通省は9月9日、同社への立ち入り検査で排出ガス性能が基準に適合していることを確認した中小型トラック・バス用エンジン3機種について、搭載車両の出荷再開を認めると発表した。

対象エンジンは、中型エンジン「A05C/尿素SCR」「J05E/尿素SCR」と、小型エンジン「N04C/HC-SCR」(2019年モデル/現行)。車種では、中型トラック「レンジャー」、大型観光バス「セレガ」、中型バス「メルファ」、大型路線バス「ブルーリボンハイブリッド」、小型バス「ポンチョ」、小型トラック「デュトロ」となる。

日野は8月22日、現行生産のトラック・バス用エンジン7機種の型式指定申請時に行う長距離耐久試験(排出ガス劣化耐久試験)で、定められた測定方法を実施していなかったことが判明したと発表。国交省が8月3日から実施していた立ち入り検査により、すでに生産・出荷を停止していた大型・中型エンジンに加えて、小型エンジンでも排出ガス劣化耐久試験の不正が発覚。これを受けて、対象エンジンを搭載するデュトロの出荷を停止した。

(2022/9/10修正)