2022年8月の車名別新車販売台数は、トヨタ「ヤリス」が2カ月連続で首位を獲得した。2位のホンダ「N―BOX(エヌボックス)」は、ヤリスに3千台ほど離された。3位の日産「ノート」は前月の6位から順位を伸ばした。上位10車種のうち登録車が6車種で、トップ10の常連だったトヨタ「ルーミー」は圏外にランクを落とした。

 日本自動車販売協会連合会(自販連、金子直幹会長)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協、赤間俊一会長)が6日、登録車と軽自動車の車名別新車販売台数をそれぞれ発表した。総合ランキングトップのヤリスは、前年同月比24.0%減の1万4041台で、減少幅は前月より4.5ポイント拡大した。2位のエヌボックスは同15.9%減の1万1130台と減少に転じ、鈴鹿製作所の減産が影響したようだ。3位のノートは同10.0%増の7871台とプラスを維持した。

 登録車ランキングでは、ノートが20年2月以来、30カ月ぶりに2位に入った。3位のトヨタ「カローラ」は同3.2%増の7334台で、このうちSUVの「カローラクロス」は2713台だった。上位10車種のうち、5位の日産「セレナ」、7位のホンダ「フィット」、9位のホンダ「ステップワゴン」が2桁の伸びを見せた一方、8位のルーミーと10位のトヨタ「アクア」が前年同月実績からほぼ半減し、部品供給不足の影響が表れた。

 軽自動車ランキングでは、エヌボックスが3カ月連続のトップ。2位はスズキ「スペーシア」で、3位のダイハツ「ムーヴ」とは前月と順位が入れ替わった。上位10車種では、スズキ「アルト」が新型車効果で前年同月実績を4割近く上回った。電気自動車(EV)の日産「サクラ」は10位で前月より3つランクを上げた。EVが軽新車販売ランキングトップ10に入るのは、今回が初めて。8月の軽EV新車販売台数はサクラが3523台、三菱「eKクロスEV」が597台と前月実績を上回り、好調に推移している。