トヨタ自動車は23日、米カリフォルニア州が独自に導入する排ガス規制を認めると発表した。連邦規制とは異なる独自規制を設けられる同州の権限を2019年に前トランプ政権が取り消した際、トヨタはゼネラル・モーターズ(GM)などとともにトランプ政権側を支持し、同州と対立関係になっていた。

 連邦規制からの適用除外は09年から認められていたが、19年9月にトランプ政権が権限を撤廃。これを不服としてカリフォルニア州などが連邦政府を訴訟した。同州は連邦政府を支持したトヨタやGMからの公用車の購入を中止した。

 ただ、バイデン大統領への政権交代後、連邦政府は適用除外の権限復活を推進し、今年3月には環境保護局がカリフォルニア州の権限を再び認めた。こうした中、トヨタも同州との協調路線に転換し、カーボンニュートラルを目指す方針だ。