トヨタ自動車は8月22日、日野自動車の小型トラック向けエンジンの不正が発覚した問題で日野からOEM(相手先ブランドによる生産)供給を受けている「ダイナ」の積載量2トンクラスの出荷を停止すると発表した。

販売を停止するのは日野が生産する4リットルディーゼルエンジン搭載車で、トヨタ製エンジンを搭載する積載量1.5トンクラスは販売を継続する。ダイナの積載量2トン車の2021年販売実績は約5千台。

不正が明らかになったエンジンは、19年5月から生産しているダイナおよび販売終了した「トヨエース」に搭載されており、これまでの生産台数は約1万9千台に上る。

今回の不正行為について豊田章男社長は「新たな不正の発覚により、ステークホルダーの皆さまの期待や信頼を再度大きく損なう事態に至ったことは、同社の親会社としても、株主としても、極めて残念。日野がステークホルダーの皆さまの信頼に足る企業として生まれ変われるのか注視し、見守っていきたい」とコメントした。