マツダが9日に発表した2022年4~6月期連結決算は、営業損益が195億円の損失となり、2年ぶりに営業赤字となった。円安が増益要因となったものの、中国・上海のロックダウン(都市封鎖)による生産台数の減少などが響いた。通期業績予想は、挽回生産を見込むことから前回公表値を据え置いた。

 期中の生産台数は、海外で前年同期比13.9%減の7万1千台、国内で同25.6%減の13万8千台だった。4、5月に都市封鎖の影響を受け大きく落ち込んだが、6月は生産が回復し、今後は回復傾向にあると見ており4、5月の減産影響の挽回に注力していく。

 また、世界販売台数は、同34.0%減の23万3千台で生産の落ち込みにより販売台数の減少につながった。需要は堅調に推移していることから、減産分を挽回することで、期初に立てた通期の販売計画の134万9千台を見直さず達成に向けて注力していく。